昔、怪我をして治る見込みがどうしても見つからなかったとき、
ずっとリハビリをしてもしても先が見えなかったとき、
心の苦しさをどうクリアしていいかわからず、貪るように本を読みました。
その時に出逢った文章です。
大きなことを成し遂げるために、
力を与えてほしい、と神に求めたのに、
謙遜を学ぶようにと、弱さを授かった。
より偉大なことができるようにと、健康を求めたのに、
より良きことができるようにと、病弱を与えられた。
幸せになろうとして、富を求めたのに、
賢明であるようにと、貧困を授かった。
世の人々の賞賛を得ようとして、成功を求めたのに、
得意にならないようにと、失敗を授かった。
人生を享楽しようと、あらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと、生命を授かった。
求めたものは一つとして与えられなかったが、
願いはすべて聞き届けられた。
神の意にそわぬ者であるにもかかわらず、
心の中で言い表せないものは、すべて叶えられた。
私はあらゆる人の中で、もっとも豊かに祝福されたのだ。
(マザーテレサへの旅路 神渡良平著 サンマーク出版より)
人は何かに挑戦して出来るようになったときに喜びを感じますが、
どの人もいずれ出来なくなる現実に直面するでしょう。
どんなときも希望を忘れないで。
一番辛いとき。それは命の根っこが強くなっているときだから。